Facebookブレイクの波はすぐそこまで来ている。その2

前回のブログ記事から、さらにSNSに関して調べる中、少し認識を改めなければならないと思った。
前回、日本が独自に発展させてきたローカルSNS文化を守るためサービス提供者には頑張って欲しいと書いた。
こういう思いに至ったのには、GREEの田中社長が「日本に誇りを取り戻せ!」と講演で鼓舞したというエピソードが、私には
「日本のローカルSNS文化に誇りを持ち、発展させよう!」
というメッセージであり、さらには、
SNS市場でFacebookに簡単にシェアを奪われるようなことがあってはならない」
という、自戒をこめた強い警告のようにも思えたからだ。
その思いは今も変わらないものの、Facebook
「ローカルSNSキラー」として警戒するのではなく、健全な競争環境のもと、早く普及して欲しい、
早く実名制によるSNSで人々が交流する光景を日本でも見たい、という思いもまた、強くなってきたのである。
ところで、実名をWeb上に公開、なんていうと
「え、そんな大胆なことしちゃって大丈夫なの?」
と不安に思う向きもあるかもしれないが、そもそも「ソーシャル・メディア」の定義とは、
「現実社会のしくみをネット上で再現するwebサービス」というものであったはずである。
であるならばソーシャルメディアという仮想空間上にできた「社会」も現実の「社会」と同様、
実名が使われるべき、という考え方は、よくよく考えるとごく自然な帰結のように思える。
実名を公開し、現実社会と同様の礼儀とルールをわきまえ、コミュニケーションを楽しむ。
こういったコンセプトの上に成立したFacebookは、先述した「ソーシャル・メディア」の定義を、
現状考えうる中で最も的確に体現したサービスのように思える。
実名制コミュニティが日本でも広く普及し、活発な情報交換や人脈形成が行われる、そんな未来を想像するだけでワクワクしてくるではないか。
実名制SNSが普及し、よりソーシャルメディアの本質(ネット上の仮想社会)に近い使われ方がされるようになり、そこで何が起こるのか・・・一日も早く見てみたい。

<参考ブログ> 実名ソーシャルメディアのメリットってなんだろう?