「ブラウザーの時代は終わった」

ブラウザーの時代は終わった」
この問題提起に、あなたは何を思うだろうか。
iPhoneiPad、銀行のATMなどでおなじみのタッチパネルデバイスがより進化すると、コンテンツをブラウザで見るというスタイルだけではなくなる。学校、企業、旅客機、さまざまなシチュエーションで、ブラウザに取って代わる、タッチパネルデバイスにより、コンテンツは参照され、閲覧される。
iPhoneの二本指によるズームイン/アウトなどの、より直感的な、人間の生理に基づいたHCD(ヒューマン・センタード・デザイン)の考え方によるインターフェイス・デザインが主流となる。

そして重要なのは、コンテンツは変わらないということ。
映像も、音楽も、文学作品も、今も昔もそれ自体は変わらない。
素晴らしい作品は厳然として存在し続ける。
変わるのは、コンテンツを操作する、インターフェイスの部分だけである。

これらを踏まえて、下記の映像を見て、どういう感想を持つだろうか。
http://ow.ly/1Bc1T
ブラウザでおなじみの「進む/戻る」といったボタンによる操作がないことに着目して欲しい。
iPhoneライクなHCD(ヒューマン・センタード・デザイン)、指先による直感的な操作体系がそれにとって変わっている。

こういった事象について考えるなかに、次の十年を生き抜くヒントが隠されている。
これと並行して、HTML5が主流になると、ブラウザ、タッチパネルデバイスとコンテンツの関係はどう変わるのか、という点についても引き続き、考えていきたい。