原点回帰。


明日から新年度。

私はWindows95が発表された熱狂冷めやらぬ頃、初めてパソコンを手に入れたのですが、

「ネットを使えば個人が不特定多数に向けて情報発信できる!」と、自作曲をReal Player向けのオーディオコンテンツにコンバートしたあのワクワク感がWebに携わる原点だったことを今一度思い出し、心機一転、頑張る所存です。

ネット黎明期において、個人的にネットは音楽や写真、イラストなど、制作物を個人が発信するための場としての価値を見出していたにすぎませんでした。

それまで自分の制作物は、何らかの媒体に載せない限り、自分の手で配るという方法でしか他人に聴いてもらう手段がなかったのです。少なくとも私にとっては、それ以外に手段は思い浮かばなかった。

なので、自主制作テープなどで積極的に自分の楽曲を発表していた私にとってWebは、「不特定多数に作品を自分から発信できる」というだけで十分すぎるくらい魅力的なものでした。

その後、仕事としてWebに携わる中で、SNStwitterクラウドiOSバイスなどと続くコミュニケーションやコンピューティングの発展と、自身のITスキルが向上するにつれ、冒頭に書いた原点を忘れてしまいそうになるのですが、時には立ち止まり、個人がマスメディアと同じ力を手に入れたのだ!というあの興奮を思い出し、日々の業務に励みたいものです。