George Michael - Fahter Figure live ned aid

今じゃもう誰も聴かないような、こんな昔のヒット曲の動画にたどり着いた。
当時は、不思議な曲だな、と思っていて、いまいち理解できなかった(けど売れてるから夢中で聴いていた)曲だが、今のほうがよく理解できる。
あるいはただ、聴き手の経年変化により、まったく違って聞こえているだけかもしれないけれど。
(当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった)プリンス風のエクスタシーをジョージ・マイケルの解釈でアウトプットするとこうなる、というひとつの回答だったわけだ。そんなふうにいわば「返歌」として解釈すると、この曲はとてもよく理解できる。
プリンスほどのレコーディング・アーティストとしての独創性(80年代のそれはまるでリリースするアルバム一枚一枚が時代を刷新していくような創造性であった)はないかもしれないけれど、彼の声には、ささくれ立った心のとげを温かく包み込み、溶かしてくれるようなやさしさがあるよね。それはプリンスにはない持ち味だ。