人生の区切り線をまたひとつ加えるにあたっての雑感。

世の中は僕の個人的事情など知ったっこっちゃないと言わんばかりに
忙しい週明け月曜日の朝を迎えていることと思うが、
個人的事情を書かせてもらうと今日と明日の間には人生の区切り線がひとつ入ることになる。
なので、今しか書けないことを書いておこうと思う。
区切り線とは一言でいうと、転職である。
事情により前の会社を3月末に去り、1カ月半の転職活動を経て、新しい会社に入ることになった。
勤務は明日からとなる。今日は新しい環境に備える準備期間の最終日ということになる。
前職においては最初契約社員でスタートし、半年後晴れて正社員となり、
プライベートでもいろいろな動きがちゃくちゃくと進んでいた矢先に、
その足もとをも揺るがしかねない、まさかの退職勧告。
正直、4月からの一ヶ月半は、これほど生きた心地のしなかった時期は多分、過去35年間に無かった。
退職勧告の理由については、よくある仕事面での能力不足や、リーマン・ショックによる経営悪化などではなく、
もっと理解に苦しむ、エゴイスティックかつ理不尽な理由であった。
「何でこんなことになったんだろう。僕は自分の仕事を愛していたのに。」
そんな悶々とした気分のなか、転職活動開始。
ウォークマンに移植した、例のスティーブ・ジョブスの演説ビデオを励みに、毎日毎日、片っ端から履歴書やメールを送る日々。
最初こそ社会勉強になるなんて面接を楽しめていた時期もあったが、一ヶ月を過ぎてくると、もう得るものなど何もない、
ただ自分を売り込む、根くらべの消耗戦。
そんな戦いにもようやく先週月曜日、終止符が打たれた。決まるときは早かった。会社側の担当者とのフィーリングも合い、
世代や考え方もぴったり合い、話もはずみ笑い声も起こるような和気藹々の面接が終わり、
3時間後には就業決定の電話をもらった。
これまた過去35年で最もほっとした瞬間かもしれない。
ひとつの大きな山を越えた、が、これはスタート地点に戻ったにすぎない。
それにしても、20才の頃の自分には、35才の自分が、こんなにも仕事というもので
苦労をすることなど、全く想像ができなかった。
ここから先も、どうなるのか、全く想像できない。
自分で切り開いていくしかないのだと、自分に言い聞かせ、
全力で進むしかないのだろう。