Ryuichi Sakamoto - A Flower is not a Flower

太宰治は、「小説は短ければ短いほど良い。」といったが、
音楽も、ひとつのセンテンスは、短ければ短いほど良い。
少なくとも、私にとっては。
さて、今回取り上げた、この曲。
音楽というのは、これほどミニマムな音の数でこれほどの説得力を持てるものだろうか。
いつも感嘆させられる。
私はピアノを嗜むのだが、この曲はよく好んで弾く。
譜面通りに弾くのも十分気持ち良いが、
ジャズのように、アドリブを交えて、
ヒップホップのように、跳ねたリズムで、
気分によっていろんな演奏で弾くことができ、
その都度違った表情を見せてくれる。
そんな「マイ・スタンダード・ナンバー」でもある。