music review

ジゼリ・ヂ・サンチの布教活動について

ジゼリ・ヂ・サンチという、ブラジルのシンガーの新譜が素晴らしく良い。 新譜はセカンド・アルバムで、現在弱冠24歳とのこと。 とにかく、SoundCloudで全曲試聴できるので聴いてみてほしい。 https://soundcloud.com/giseledesanti なかなか着地しないメロ…

グラミー受賞式でのDaft Punkのパフォーマンスの動画についてウンチクを語ってみた。

グラミー賞、Daft Punkが五冠! 第56回グラミー賞 ダフト・パンクが主要2部門含む5冠ホント、Random Access Memoriesは素晴らしいアルバムですよね。自分はThe game of loveとか、Withinと言った叙情的な曲が特に好きです。こちらは授賞式でのナイル・ロジャ…

良いピアノ弾き語りとは...

原田真二さんのピアノ弾き語り、たまたまテレビで観たんだけど以来完全にハマッてます...矢野顕子の「Super Folk Song」なんかにも共通してるのは、歌手とピアノが一体になって、一台の楽器とになっているのが、本当にいい弾き語りだと思います。 あと、ブル…

salyu「ただのともだち」のミュージックビデオに、Web技術を使った双方向アートの新たなカタチを見た。

プレイをクリックすると、ディスプレイが4つのウィンドウに分割され、それぞれのウインドウがそれぞれ別のミニマルなリフレインを奏で、それぞれのループが有機的に重なり合い、ひとつの曲となる。 もちろん、曲の頭から終わりまで4つのウィンドウが奏でる…

Ruby,My Dear(by Thelonious Monk)

ぼーっと聴くと、メロディにしびれ、じーっと聴くと、複雑なコード進行にうなる。 そんなセロニアス・モンクの永遠のスタンダードナンバー「Ruby,My Dear」をYou Tubeで視聴してみた。Thelonious Monk - Ruby, My Dear 「Solo Monk」より。作曲者自身のピア…

George Michael - Fahter Figure live ned aid

今じゃもう誰も聴かないような、こんな昔のヒット曲の動画にたどり着いた。 当時は、不思議な曲だな、と思っていて、いまいち理解できなかった(けど売れてるから夢中で聴いていた)曲だが、今のほうがよく理解できる。 あるいはただ、聴き手の経年変化によ…

サカナクション/アルクアラウンド

ワールド・ハピネスの出演枠のうち、今が旬のバンドという意味において、昨年の「相対性理論」枠がこのサカナクションではないかと。 「みんなこっちにおいでよ、僕たち、私たち、これから気持ちいい音出してあげるから、よっといで!」と言わんばかりの、若…

MONGOL800 / 小さな恋のうた

もともと曲は好きだったのだが、ワールド・ハピネス2010ではじめてライブを観て大変感激した。 まず3人とも楽器がとにかくうまい。そして3人とも歌が歌える。コーラスという域を超え、リードボーカルが取れるレベルで歌える。スイッチボーカルの曲も多く、…

Carpenters - (They Long to Be)Close to You

バカラックの曲からもう一曲。これは確か退場曲にしたかな。 「こんな音楽がある人生って何て素晴らしいんだろう!」 と人生を謳歌したくなる、説明不要な、永遠不滅に至福のメロディ。 そしてその後必ず行き着く疑問、 「僕と同じ人間に、どうしてこんな素…

Jackie DeShannon - What the World Needs Now Is Love

結婚式のBGMには、一曲を除き、他のすべての曲をバート・バカラックの3枚組ボックス・セットから選んだ。その中でも一番メインとなったのがこの曲。なぜこのボックスの中から曲を選んだかというと、時間が無かったから、というのが正直なところだったのだが…

Quincy Jones - Tell Me a Bedtime Story

この曲を久しぶりにかけてみたら、今でもピアノに向かうときよく弾くハービーのソロ旋律と共に「キーボード・マガジン」を読み耽るシンセ少年だった頃の記憶が蘇ってきた。当時、この曲は幾度となく「キーボード・マガジン」に取り上げられるいわば教材的な…

Light My Fire - The Doors

気分がモヤモヤしているときの特効薬、ジム・モリソンの声とレイ・マンザレクのオルガン。

The Beatles - I'm So Tired

今日はこれ。歌の内容通りの気分。 煙草は吸わないけれど。世の中は、驚きに満ちている。 うんざりするくらいに。この曲を書いたとき、 ジョン・レノンは何に対してどれくらい疲れていたのだろうか。

戦場のボーイズ・ライフ - 小沢健二

昨日とはうって変わり、メンタル面で超前向きモードのときの定番曲。 こう考えるとここ十年間、僕の脳内ウォークマンでは、同じような曲ばかり流れているのだ。今年は小沢健二が13年ぶりにツアーをするというビッグ・ニュースがあったばかり。 確率は低い…

矢野顕子 「塀の上で」

本当は同じ「Super Folk Song」に入ってる「スプリンクラー」が聴きたかったんだけど You Tubeには上がってなくて、代わりにこの曲にたどり着いた。 おそらく理由はないけれど、ある種の心の疲れ方をしているとき、無性に聴きたくなる曲なのです。冷たいざわ…

Kraftwerk - Dentaku (1981 Original Extended 12")

今明かすが、当サイトのデンタク(dentaq)は、コンピュータ→万能計算機→電卓、という連想からきている。現代の万能計算機たるコンピュータで、ジャンルにとらわれない自己表現を目指す、というコンセプトが根底にある。 よってクラフトワークのこの曲と当サ…

Ryuichi Sakamoto - A Flower is not a Flower

太宰治は、「小説は短ければ短いほど良い。」といったが、 音楽も、ひとつのセンテンスは、短ければ短いほど良い。 少なくとも、私にとっては。 さて、今回取り上げた、この曲。 音楽というのは、これほどミニマムな音の数でこれほどの説得力を持てるものだ…

Aphex Twin - Tha

しっかり聴くと、深層意識の深い深い海の底に、静かに突き刺さる音楽。 小さな音でさりげなくかけると、「家具の音楽」のような、心地よいBGM。 そんな二面性を持った楽曲を手がけるクリエイターがこの「テクノの貴公子」 エイフェックス・ツイン。 この曲が…

KanYe West - Stronger

King Of Popに続いては、King Of Hip Hopを取り上げよう。 このKanYe West、かなり人騒がせな言動が波紋を読んでいるようだが、ビッグマウスは伊達ではないなと思わせる程、音楽は格好良い。 サンプリング・ミュージックを見事なセンスで復権させている。 ち…

Song Analysis: "Lady In my Life" -Michael Jackson

Micheal JacksonのThriller、ラストを飾るこの曲のコード進行を拾ってみた。 【Intro】 :Amaj7 Dm7 Dm7 Em7 : :Am7 D7(onA): 【A】 :Am7 D7(onA) Am7 Em7 Dm7 Em7 Dm7 : 【B】 G7 |Fmaj7 | G | E7sus E7 | 【C】 Amaj7 Dm7|G7 Cmaj7 |Fmaj7 Bm7 |E7sus Am…